【令和元年 第3回三島村議会 1日目前半】初めての定例議会!

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こんにちは、晋作です。

6月17日、18日に令和元年 第3回三島村議会が開催されました!

議員になって初めての定例議会

初議会の感想は…、

とりあえず、おなかの調子が絶不調でした!

夜中から何度もトイレへ…。
緊張してたのかな?
発言するときも危険な状態でした。

そんな2日間の内容を3回に分けて書いてみます。

ただの議事録でなく、わたし自身の考えや見方が反映されてます。
そのうえで読んでいただければと思います!

 

 

1日目の概要

6月17日 午前10時、開会

1日目はこんな感じでした。

  • 会議録の署名人や会期の決定
  • 行政報告
  • 一般質問
  • 議題が4件

署名人や会期は儀式的な感じですね。

行政報告は、村長あいさつ
30分くらい。
ちょっと長い…。
本当に報告が必要な部分は簡単でいいので資料を作ってほしいとこです。

一般質問は、議員が行政に対してする質問。
住民の声や地域に必要なことを伝える、大事な機会です。

どんな質問をするか事前に通告します。
質問の順番は通告した順。

今回はどんな一般質問があったかまとめてみます。
なるべくわかりやすく!

 

 

悪天候時の大里港フェリー接岸について

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(Googlemap)

黒島・大里の谷口議員からの質問。

現在三島村の定期船は週4便
天候が悪いと欠航になったり、波が高い港は着岸できないことがあります。

質問は、

「風向きによっては防波堤の方が波が低いので、緊急措置として利用できないか」

(写真の上側が防波堤)

回答は、

「防舷材(船と堤防の間のクッション)などの設備、接岸するための高さ、広さが足りないためできない」

とのこと。
無理して事故が起きたら元も子もないですもんね。

ただ、これはほかの島でも抱えている問題

硫黄島以外の2つの島、3つの港は未完成
港の波を穏やかにするための防波堤が製作途中です。
工事のための予算は年々削られ今年度は前年度のなんと約半分

完成までは十数年、予算によってはそれ以上かかります。

村長もその重要性を訴え、予算獲得のために頑張っているのですが、厳しい状況とのこと。
インバウンドに重要な港などが優先的になっているようです。

長年抱える大きな課題の1つです。

 

 

選挙のしくみの改善

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これ、わたしの質問です。

「ポスターの公設掲示板の設置と、立候補のことがわかる仕組みができないか」

選挙後、島の人からこんな意見をもらいました。

「他の島の候補者のことが全然わからない。」

その方は、移住してもう10年くらい。
学校教員の方にもヒアリングしたところ、同様の意見が。

村長選、村議選はポスターを貼る掲示板がありません
貼るのは個人宅など。

まず、すぐに変えられる案として、公設掲示板の設置を提案しました。
ポスターの内容が名前とキャッチコピーだけなのも改善が必要(議員側の)ということも添えて。

もちろんそれだけでは不十分。

現在、村の広報誌で一般質問の内容が掲載されます。
これを村のホームページで見れるようにしたらどうかという案も出しました。
現職が立候補した場合、1つの指標になるかと。

でもこれは、わたしがGO!MISHIMAでやります

 

行政の回答としては、

「設置は予算が必要なので協議してみる。それ以外に案があったらまた議員側から提案を。」

議員側ももっと工夫や活動が必要だし、全体の仕組みも考えて案を出したいと思います。

 

 

新船 フェリーみしまの運航について

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竹島の中原議員

令和2年、新しいフェリーが就航予定
楽しみ。

そこで、こんな質問。

「新船就航にあたり、なにか運航に工夫する予定は?
日帰り航海の際、黒島ではどちらか1つの港に寄港して時間短縮するとか、出航時刻を調整するとか。」

回答は、

「住民アンケートを行い、皆さんが利用しやすい形にしていきたい。」

アンケートがあるようですので、いろんな意見を出しましょう!

 

 

過疎対策について

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こちらも中原議員

三島村の人口は370人。(2019年5月1日時点)

三島村としての総合戦略を立てた2015年には388人

2020年に400人という目標でしたが、減少する一方。

このままでは地域や学校の存続そのものが危ぶまれてきます。

そこで、

「定住促進についての今後の方針は?」

という質問。

回答は

「2020年に総合戦略を見直すので、様々な面から改善していきたい。

今年度はPR・移住体験ツアーなどを行う予定。」

随時求人もありますので、興味ある方はぜひ!
http://mishimamura.com/category/job/

とはいえ、人口は日本全体で減少していく。
なのに、ほとんどの自治体が人口を増やしたがっている

考え方を根本的に見直さないと、今のまま続けても増えないでしょうね。
行政・議会だけじゃなく、みんなで

コミュニティが維持できなくて、住めなくなってしまう前に。

 

 

ふるさと納税について

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黒島・片泊の山田議員より。

「ふるさと納税の返礼品の問題で対象外になる自治体があるが、三島村の現状は?」

6月からふるさと納税の制度が新しくなります。
度々ニュースで取り上げられますが、

「それ、あり!?」

って言いたくなる返礼品が多かったためですね。

なので、”寄付額の3割以下の地場産品”に限定されることに。

三島村は特産品が少ないため、返礼品の多くが島外のもの
鹿児島県産のお肉など。

質問に対する回答は、

「確認したところ、対象外とはならない。」

とのことでした。

でも、納税額も数百万…。

税収を上げる有効な手段の1つなので、官民一体でがんばらないとですね。

 

 

高校進学における村の援助について

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こちらも山田議員

高校がない三島村では、子どもが中学卒業と同時に親元を離れ、島を出ます

いわゆる、”島立ち”。

寮や下宿、賃貸した家から高校へ通います。

島の収入は本土に比べて少ない場合が多いし、別々の生活となるので、経済的負担が大きい

そこで、三島村では高校生1人につき、3万円/月の補助があります。

質問は以下の内容。

「高校生の子をもつ親として、この補助制度は大変ありがたい。
しかし、2人3人となると経済的事情から島を出ないといけない現状もある。
島に住み続けられるように、対策を講じる必要がある。」

これはわたしもいつか通る道。
いつか島立ちしちゃうと思うと寂しい…。

回答は

「ヒアリングをし、必要な対策を練る。
雇用機会の確立など、財政は厳しいが前向きに検討したい。」

とのこと。

また、寮や下宿がなくて高校1年生から1人暮らしというのは、大変不安

山田議員からは

「しおかぜ留学(三島村で行っている山村留学)のような形で、島の子を本土で預かってくれるところがあれば安心。」

という意見もでました。

検討します、とのこと。

息子はともかく、娘が高校生から1人暮らし…。

そんなことになったら、不安すぎる!!

島の中はもちろん、島立ち後も安心して育てられる環境は必要ですね。

 

 

今回の議会で出た一般質問は以上でした。

住民の皆さん、困ってることや言いたいことはこんな感じで議会にあげられます。
なにかあったら議員へ相談を!

続きは、次回!

GO!MISHIMA!!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。