【令和元年 第3回三島村議会 1日目後半】専決処分とは!?

こんにちは、晋作です。

6月17日と18日、三島村の定例議会がありました。

初めての定例議会、1日目前半の様子はこちら。
【令和元年 第3回三島村議会 1日目前半】初めての定例議会!

今回は1日目後半、4つの議題について。

 

 

平成30年度三島村一般会計補正予算

昨年度の予算の補正についてですね。
焼酎蔵の事業追加の貸付を受け、その返済金分を補正。

本来予算は議会の承認が必要です。
でも、これは昨年度の予算のことなので、今さら承認を得ても遅いですよね。

実はこの議題、

“専決処分”

で、すでに処分された議題なんです。

専決処分っていうのは、首長(ここでは村長)やその代理が、議会を通さないで実行しちゃうこと。

専決処分されるのは、議会が機能しないときや、時間がないとき

次の議会で議員の承認を得ることにはなってます。

以前は、首長が議会を開かなければ、承認するかどうか話す場もなし。
2012年に法改正があり、首長が議会を開かなければ、議長が開けるようにはなりました。

が、別に承認されなくてもひっくり返るわけではないのです。

今回は時間がなかったという理由で専決処分されたようです。

 

 

事業の繰越

年度内に終わらず、次の年度に繰り越された事業の費用繰越明許費)についての議題。

9つの事業が繰り越されました。

それぞれの金額についての報告

報告というのが、これも専決処分
まあ、繰り越しても事業は終わらせないといけないですからね。
よっぽとじゃなければ承認される案件。

主な理由は

  • 事業が始まるタイミングが遅かった
  • 途中で設計変更などがあった
  • 入札する企業がなく、何度か入札を行ってスタートが遅れた
  • 悪天候により事業の進捗が送れた

など。

理由が資料に記載がなかったので、質問。
承認するかどうかに理由は必須なので、最初から書いてあった方がいいな~。

 

 

森林環境譲与税

2019年9月から、地方自治体に配られる”森林環境譲与税“。

森林保全のために国民1人当たり、1,000円(年額)が2024年度から徴収されます。
(対象者:個人住民税均等割の納税者 約6,000万人)

それを、各自治体に譲与するわけですね。

配分金額には人口が大きく影響するようで、森林が少ない都市部に多く配分されるという問題も…。

という税に関して「三島村の条例を定めたいので承認してください」という議題。

これに対して、大里の日髙議員から

「黒島は台風などにより、すでに森林が損傷している。
具体的にどうやって活用していくのか。」

という質問が。

役場からは

「専門家を交えて調査、検討していく。」

という回答がありました。

環境保全は地球規模で対策が必要なので、ちゃんと活用していきたいですね。

 

 

デジタル防災行政無線の工期延長

三島村にとって、島内放送はすごーく大事なもの。

船の入出港・行事・緊急のことなど知らせる手段です。

昨年度から、デジタル化の工事中

ところが、悪天候による船の欠航や、計画の再検討などにより、工期延長

「延長するので、契約を変更していいですか?
もう時間ないから、変更しときますね。」

という専決処分の報告

これに対して、大里の日髙議員より

「大里はスピーカーの位置が変わり、以前より聞こえにくくなった場所がある。」

公共施設周辺の重要な場所で聞こえにくいようです。

また、竹島の中原議員より

「使い方が複雑になった。
緊急時にすぐ使えないのは問題。」

といった意見も。

放送設備が鍵がかかった室内に設置されたので、施錠されているときに使いたいときにも困る。

硫黄島の佐藤議員からも意見・質問。

「硫黄島も聞こえない場所がある。
また、小中学校の夕読みで使いたいという話があるが、使わせてあげられるか。」

行政としては、検討・確認をしてみるとのこと。

大きな予算をかけた工事なので、住民生活に役立ち、使いやすいようにして欲しいものです。

 

 

こんな感じで、1日目は終了

専決処分、多いすね。

今回は専決処分でも妥当かなと思う内容でしたが、あまり多いと議会の意味がないです。
地理的にすぐに招集できない面もありますが。

あと、しょうがないですが、基本的に行政の答えは「検討します」
1度質問して終わりでなく、経過を聞いていくことも大事ですね。

GO!MISHIMA!!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。