リサイクル率日本一!鹿児島県大崎町へ行って感じたこと。

こんにちは、晋作です。

もう1ヶ月も前になりますが、鹿児島県の大崎町へ、1泊2日の旅に行ってきました!

わたしは「勉強に行こー!」っていう感じだったんですが、いろいろ経緯があったみたいです。

詳しくは大岩根さんの記事をご覧ください。
「学びの旅」大崎町にリサイクル x SDGs の取り組みを学びに行ってきました。その1

環境問題について学び、考える濃密な時間でした!

 

 

大崎町、すごい!

大崎町、ほんとにすごい。

まず、資源リサイクル率が12年連続日本一!!

町のゴミのうち、なんと82.3%がリサイクルされて資源に!

ちなみに全国平均は約20%。

その取り組みが第2回ジャパンSDGsアワードでSDGs副本部長(内閣官房長官)賞を受賞!

さらに、このリサイクルのシステムを海外の環境問題解決にも展開

 

ふるさと納税もすごい。

2015年には町村で納税額全国1位に!

市を入れても全国4位

現在も上位に入っています。

学べる事、盛りだくさん。

 

 

三島村の課題

三島村にどんな課題があって、何を学ぶべきか。

 

まずはゴミ問題

三島村に限らず、ゴミは深刻な問題です。

処理できないゴミは埋め立てたり、処理しても環境に悪影響だったり。

小さな島だとそれが浮き彫りになります。

逆に、解決するモデルにもなりやすいと思うんですが…!

 

次に、財政の問題

三島村は全国で1番財政力のない自治体

全国一、地方交付税に頼っているのです。

とはいえ、住民からの税収でなんとかするのは困難。

それを解消する一つの手段がふるさと納税

これは全体の視察とは別に、個人的に学びたかったことです。

 

 

大崎町のリサイクルの取り組み

視察でまず向かったのは、有機工場

生ゴミと草木を集め、堆肥にします。

微生物の力を最大限に生かし、5ヶ月かけて。

詳しくは、大岩根さんの記事で。
「学びの旅」大崎町にリサイクル x SDGs の取り組みを学びに行ってきました。その2 有機工場

微生物の力で発熱し、湯気が立ち上る光景。

自然の力、それを試行錯誤して活用する人の力に感動を覚えました。

ここでリサイクル率82.3%のうち、なんと62%を処理

しかも、なんと2人で!

13,000人の町の生ごみをですよ?

ぜひ大岩根さんの記事読んでみてください。

 

それから、リサイクルセンターへ。

ペットボトルや缶・瓶・プラスチックなどが処理されていました。

ここで処理されたものは、それぞれの買取業者に引き取られます。

分別や洗浄具合によってランクがあり、買取金額が変わってくるそうです。

大崎町のリサイクルセンターではどの資源もAランク

すごいな~。

 

 

全国一のリサイクル率を支えるもの

1泊して翌朝は、地域のゴミ出しの現場を見させていただきました。

わたしが一番興味があったところです。

「外から見て成功してるように見えても、実際には地域の人は関心がない。」

っていうパターン、すごく多いと思うんです。

でも、リサイクル率が80%以上、しかも状態がAランク。

これは一部の人だけでは絶対に出来ないこと。

どうやってここまでのことができるんだろう。

その一端を、分別のサポートをされていた自治会長さんたちの姿に感じました。

自分たちの町に誇りをもって、将来を真剣に語る会長さんたち。

めちゃくちゃカッコいいっす。

もちろん全ての人が会長のような熱い気持ちをもってるわけではないでしょう。

ほとんどの方は「習慣」でしているのかもしれません。

でも、13,000人のほとんどが習慣化するってものすごいこと。

それは中心となる人たちの気持ちがなければできないことです。

 

 

危機感と自分事

1日目の夜には懇親会も開いてもらいました。

そこで感じたのは、まさにその「気持ち」の熱さでした。

飲み会で熱くなってたのを差し引いてもおつりがくる熱さ。

ふるさと納税のお話も聞けました。

リサイクルとふるさと納税。

そこに共通していたのは、「危機感」

リサイクルの危機感の発端は、“ゴミの埋立場があと数年しかもたない” 状況だったこと。

焼却炉は建設にも維持費にも莫大な費用がかかる。

とはいえ、新しい埋立場は悪臭や土地の問題が。

そこで選択したのが、“ゴミを減らす” ということ。

 

ふるさと納税、つまり財政への危機感は、“市町村合併しなかった” こと。

住民投票で、ほんの僅差だったようです。

合併しなかったので、ゴミ問題を自力でなんとかしなければいけない。

財政は厳しい。

ムダを削らなければいけない。

新しい財源も必要。

 

その状況に「危機感」を持ち、本気でどうにかしようと「自分事」で行動していった結果。

リサイクル率もふるさと納税も全国トップレベルに。

自分たちで道を切り拓いていくのは大変で、リスクを負うものです。

でも、だからこそ得るものは大きい。

話を聞いていて、自分はまだまだ意識が甘いと思いました…。

 

大崎町の中でも温度差があるかもしれません。

例えば、リサイクルの仕組みが出来上がってから入ってきた人は、自分事にできずらいかも。

外からわからない諸事情も抱えながら、さらに前進している大崎町、熱いです。

 

 

思っているより深刻な温暖化

大崎町がゴミの分別を始めたのは、「埋立場の使用年数を伸ばすため」

そこから、本当に環境への負荷を減らすためにどうすればいいか。

その取り組みの1つとして大岩根さんの温暖化の講話がありました。

 

温暖化はみんなが思ってるより深刻

現実に昔は「異常気象」だったのが、今は毎年のように起きてますよね?

でも、規模が地球となると大きすぎて「自分事」として「危機感」がもちにくい…。

それを大岩根さんがわかりやすく、身近になるように話してくれました。

こちらです。

ついつい聞き入っちゃう内容なので、ぜひクリックしてみてください。

大崎町のみなさんも興味深く聞かれていて、活発に質問もでていました。

 

 

これから自分でできること

視察に行って満足、話を聞いて関心、では意味がありません。

具体的になにができるかが大事ですよね。

 

竹で生ごみの堆肥化

草木の代わりに竹を使って生ゴミを堆肥化!

竹林整備になるし、一石二鳥!

粉砕する機械があれば、やれそう…!

硫黄島にはあるらしいです!

 

資源ごみが行き着く先を考える

三島村では燃えるゴミは焼却炉、燃えないごみは分別して本土に送っていますが…。

一部は買い取りですが、費用を払って処理してもらっている品目もあります。

  • 分別してもリサイクルしてくれる買い取り先がないとゴミになる
  • リサイクル施設までが遠ければ運搬時に環境負荷がかかる
  • リサイクル時の環境負荷も考慮する必要がある

など、三島村に限らず “分別して終わり” ではないんですよね。

まず、ゴミの行き先を調べてみます。

 

竹のいえでできること

竹島にわたしがオープンした日用品や食料品を売るお店、竹のいえ

売っているもののほとんどが、ゴミを出します。

出さないのは、自分で獲って売ってる魚くらい?
いや真空袋がゴミになるか…。
(売るには包装しないといけないのです…。)

やっぱり自給した商品はゴミも環境負荷も少ない

理想は、自給自足

大崎町の堆肥化のように、その地域で循環できるといいですね。

野菜とか、卵とかを島で生産して売りたいです。

鶏飼おうかな。

 

あと、環境にいい商品だけを探して並べる、というのも考えたんですが。

おそらく、竹のいえで買わずにみんなネットで好きなものを注文するだけ。

竹のいえが潰れて終わりです。

そこを両立させるなにかを考えてやりたいです。

アイデア募集中。

 

今回、大崎町の皆さんには本当にお世話になりました!

朝早くから、夜遅くまで…。

どうもありがとうございました!!

有意義な1泊2日でした!

 

GO!OSAKI!!

GO!MISHIMA‼

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。