人と人の繋がりの大切さ。-村おこしボランティアで感じたこと-

こんにちは。都内の大学に通う大学1年生です。

今回、NPO法人ECOFFの村おこしボランティアで鹿児島県の竹島に行ってきました。

鹿児島港からフェリーに乗って約3時間。

竹島はその名の通り、竹がいっぱい生えている人口約70人の島です。

便利さ=豊かさ?

竹島生活初日で思ったのが、「意外と便利だな」ということ。

離島は生活必需品が手に入りにくいイメージを持っていました。

でも、食べ物や飲み物、ガスはフェリーで運ばれてきます。

私の住んでる東京と変わらないものが手に入り、物理的に不便さを感じることはないです。

むしろ、島で釣った魚や採った山菜が料理に加わって豪華になった日もありました。

 

また、島には発電所があり、電気の供給もあります。

テレビ、パソコン、洗濯機といった電化製品も都会と大差なく使っています。

Wi-fi環境もばっちりです。

 

ただ、東京と比べたらやはり不便なこともあります。

例えば、洋服をお店で買えないこと(鹿児島本土に行って買うこともあるそうです)。

病院がないこと。

また、島に来るフェリーは週に4本で片道3時間かかり、島に行くまでに不便さを感じました。

島での生活を通して考えさせられたのが、「便利さが生活を豊かにするのか?」ということ。

確かに便利なことは良いことです。

行きたいところにすぐ行けるし、欲しいものがすぐ手に入る。

でも、それだけで豊かな人生が送れるのでしょうか?

 

 

人と人とのつながり=豊かさ?

フェリーが欠航になったら生活に必要なものが手に入らなくなります。

でも、本当に必要で手に入らない場合はご近所さんに借りるそうです。

また、島の外から来た私達に釣りのために快く船を出して下ったこともありました。

通りかかったおばちゃんが野菜をおすそ分けしてくれることも。

これらは竹島の人の強い繋がりがあってこそだと思います。

私が住んでいる東京だったら、最近はご近所付き合いも薄れつつあり、他の人に頼るのは容易ではないでしょう。

 

でも、人はひとりでは生きていけないですよね。

生きていく中で人と関わらないことのほうが少ないと思います。

人によって差はあると思いますが、人と深く関われる生き方のほうが人生は豊かになると私は思います。

だから、竹島の人々の生活こそが豊かな生き方でもあると思います。

物や手段がなくて自分ではどうにもできないとき、人に助けてもらえる

人を助けてあげられる。

理想の生活です。

 

物や手段が溢れていても、何かあったときに人を頼りづらい都会での生活は少し息苦しいのかなと思いました。

便利さよりも人との繋がりの深さが人生を豊かにすると学んだ気がします。

竹島での生活は今までやったことがないことを体験させていただき、毎日楽しいことばかりでした。

村おこしについては、考えても答えが出ないことが多く、改めて難しい問題だなあと思いました。

でも、竹島の生活を知れたこと自体に価値があるとも思います。

また行きたいです。

そして、ぜひみなさんにも足を運んでもらいたいです。

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。