【令和2年 第1回三島村議会】異議…、あり!

こんにちは、晋作です。

令和2年 3月の議会報告、その3。

 

予算以外と、追加の議案について。

その中で、“異議あり”を申し立て。

議場がざわつきました…。

 

 

硫黄島に魚の生け簀(いけす)ができました

予算以外の議案は、補正予算条例の改正・制定など。

 

その中に、新しく硫黄島に出来た生け簀(地域産物の展示販売スペース含む)の条例制定がありました。

漁で獲ってきた魚は、生きた状態で市場に出した方が儲かります。

ただ、生かしておくのはなかなか難しい。

しかも、三島村はフェリーが毎日あるわけじゃないので、すぐには出せません。

そこで、硫黄島に生け簀ができました。

 

この生け簀に関する条例の制定で、議論がありました。

 

その焦点は、使用料

維持管理のため、使用料が月額2万円とのこと。

 

硫黄島には以前も同じような施設があったのですが、維持費の問題で使われなくなりました。

現在、三島村の中で漁だけで生計を立てている世帯は “0”

果たして月2万円払って使う人がいるのかどうか。

 

結局は、漁協が間に入って調整するということで落ち着きました。

周りを海に囲まれた島なのに、漁業が機能していないのは村の課題。

この施設の利用で課題解決につながって欲しいです。

 

 

追加議案で、「異議あり」

追加予算でも補正予算、条例についての議案がでました。

あと、旧フェリーの売却について。

前のフェリーは、3億7千万円で売れたそうです。

韓国に引き渡されるのですが、コロナの影響でしばらくは鹿児島の港に停泊

早く収束してほしいです。

 

さて、“異議” を唱えた議題についてです。

それは、硫黄島に新設された “しおかぜ留学生の拠点” の条例制定でした。

 

親元を離れた子どもたちをずっと預かるのは大変なことです。

それも今回は定員10人。

 

論点は

「すべてを里親に任せっきりにせず、外部からのチェック機能が必要なのでは」

ということ。

 

これは新設された施設だけじゃなく、すべての預かる場所に言えることですが。

 

行政としては

「規定で定めます」

とのことでしたが、そうすると議会では直接関与できないので、

「条例に組み込むべきでは?」

という議論でした。

 

そして、採決。

 

議長から

「異議ありませんか?」

と、いつもの言葉。

 

直前まで異議を唱えてて、話がまとまってないので

「異議あり」

とわたしは答えました。

 

ただ、1人だけ!

「え?みんな異議あったのに?」

と焦りましたが、進行側も焦ったようで、一旦議会が休憩に。

 

“異議あり” が、ずっとなかったようなんです。

 

議場がざわざわして、落ち着いてから再開。

改めて採決をとりましたが、結局わたしだけ “異議あり”

多数決でそのまま採択されました。

 

議会の機能をはたすためにも、必要な時に異議を唱えることは大事なことだと思います。

行政も、

「質問に答えさえすれば、あとは採択される」

となっちゃいますから。

 

ただ、今回の場合は条例の代案を準備して議員側から提示する必要がありました。

私の勉強不足と、行政が条例に関する追加議案を当日の朝伝えたことも、今後要改善です。

 

3月の議会報告は以上です。

6月分はこの勢いで早く書きます!

GO!MISHIMA!!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。