【令和2年 第4回三島村議会】三島村議会は改革が必要!

こんにちは、晋作です。

もう2月も終わりますね。

 

12月定例会の議会だよりが出来上がりました。

配布はされましたが、ホームページにはまだアップされていないようです…。

来週にはアップされる、、はずです。
(議会事務局さん、お願いします…)

 

なにはともあれ、議会だよりも4回、1年分が発行できました。

より分かりやすく、見たいと思えるように話し合いながら作成しております。

課題の1つは、議長とわたし以外の議員が関われていないところですね。

 

あと、このブログでの報告とのうまい使い分けも必要です…。

今回は議会の中で感じた課題を深堀りします。

 

 

 

決算・予算の十分な審議ができない!

3月1日からの議会では、主に来年度の予算について話し合います。

9月の決算もそうですが、自治体の1年分の予算・決算なので、量が多い!

ものすごく大事な議案ですが、今の仕組みでは十分な審議ができません

 

具体的には、

  • 議案書(会議の資料)が配られるのが数日前(短い時は2~3日前)
  • 1つの議案に対して、1人3回までの質疑しかできない

といった仕組みが問題です。

 

議案書の配布時期について『地方自治法 第二編 第九章 財務』を見てみると、

【予算書】
遅くても、年度開始前の20日前まで(3月10日ごろ)

【決算書】
期日の記載無し

でした。

 

なので、議会の日程によっては会議当日に配布でもいいことになってしまいますね…。

困るな~。

 

さらに、

  • 1つの議案に対して、1人3回までの質疑しかできない

という決まりにより、詳細のわからない資料から質問するため、深掘りができません。

あいまいな回答がきたりしたら、なにがなんだかわからないまま終わります。

 

そして、わかりにくい!!

 

10個質問があったら、いっぺんに10個質問して、10個分の回答が来て、またそれに質問する…。

やり取りしてる方も、聞いてる方もわかりにくすぎる。

 

この質問方式を、”一括質問一括答弁方式” といいます。

この名前がすでにめんどくさい!

 

それに対して、1つの質問をして1つの回答が返ってくる方式が “一問一答方式“。

 

普通に考えて、ちゃんと議論するなら一問一答方式です。

議会改革を進めている議会はこちらが多いです。

 

さらに、質問の回数制限をなくし、時間制限制にすればちゃんとした議論ができます。

 

決算が承認されるから、同じような予算が作られ、また承認される。

でも、そんなに完璧な計画が立てられてるのか??

 

人が作る以上、絶対にそんなことはないし、結果が出てないのに継続している事業もあります。

それをちゃんと議論して、改善させるのが議会の役目。

 

三島村の議会は、改善すべき仕組みがたくさんです。

改善していくのもわたしたちの仕事ですので、しっかりと議論できる議会にしていきます。
(決算・予算に限らず)

 

 

 

辺地の格差を減らすための法律とハコモノ行政

議案の中で、“辺地総合整備計画” の変更というものがありました。

 

“辺地” は、交通条件や自然的・経済的・文化的条件に恵まれない “へんぴな地域” のことですね。

辺地と、そうでない地域の格差を減らすための制度です。

 

5ヵ年の計画を立てるのですが、今年度が5年目

最終年度の変更点についての議案でした。

 

気になったのが、施設を建てる事業が多かったこと。

いわゆる “ハコモノ行政” ですね。

 

例えば、

  • 観光のための施設
  • 特産品開発などの施設
  • 宿泊施設(硫黄島に3億5千万の予算で建てる計画だったが、中止)

などです。

 

もちろん建設が悪いことでなく、地域のために運用できていれば問題ありません。

 

しかし、「施設を建てたからなんとか運営しなければ」という本末転倒な状況になっている施設も。

そもそも、それが “辺地とそうでない地域の格差を減らす” という目的に沿っているのか、疑問。

 

今年度で5ヵ年の計画は終わりですが、来年度からまた新しく5ヵ年の計画を立てます。

 

三島村は役場が本土にあるので、職員は実際には村内に住んでいません

本土と比べてなにが不便で、どんな格差があるのかが体感できません

 

なので、

「計画を立てるときにちゃんと住民の声を聴いてください」

と訴えました。

 

しかし、そんな様子は見られないまま、議案書の中に次の5ヵ年計画が盛り込まれていました…。

 

最後の砦は、住民の代表であるわたしたち議員です。

 

ただ残念なことに、議案が否決されることが事実上ないともいえる三島村議会
(もうず~っと否決されたことないみたいです)

行政にとっては否決されると大変だと思います。

でも、長期的に見たときに本質的に地域のためになる事業ができれば、行政にとってもいいこと。

 

そうできてないのは、議会の責任でもあります。

 

議会本来の役割を果たすには、三島村議会は本気で変わらないといけないです。

 

わたしも勉強して成長しなければ…。

緊張してお腹壊してる場合じゃないですね…。

 

次の議会は3月1日から!
(誕生日)

GO!MISHIMA!!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。