【令和3年 第3回三島村議会】行政の答弁に一貫性がない…。誠実さも…。

こんにちは、晋作です。

 

本日11月9日は、三島村長選挙告示日

現職 大山辰夫氏と元職 日髙郷士氏の一騎討ちとなりました。

竹島と黒島は13日、硫黄島は14日に投票が行われます。

いつもは各島で演説が行われるんですが、天候が悪くてもしかしたら全島は難しいかも…?

選挙は候補者の政策や公約、主義主張を聞いて投票して欲しいところです。

このまま選挙活動できない島があると、平等性に欠ける選挙となります。

ポスターの掲示板整備の必要性をずっと前に訴えて、整備するってことだったのに、結局されてないし…。

大事な大事な選挙なので、しっかりと選べる体制を作って欲しいです。

それも村づくりの一環だと思うんですけどね…。

 

では、9月末に行われた議会の報告をします。

 

 

コロナの影響による、民宿への補償

ここ最近、やっと落ち着いてきた新型コロナウイルス感染症

まだまだ油断はできませんが、三島村も条件付きで観光客受け入れができるようになりました。

しかし、今までの来島自粛要請により、民宿事業者の皆さんは大きなダメージを受けています。

 

3月議会でも一般質問しました。

【令和3年 第1回三島村議会】コロナと三島村の宿泊事業。

 

行政が民宿へ払っている「協力金」の推移です。
※飲食提供がない宿は半額程度

  • 2000年11月〜2021年3月 月額17,000円
  • 2021年4月〜2021年9月 月額40,000円
  • 2021年10月〜2022年3月 月額17,000円

 

一般質問でのやりとり

9月に民宿事業者へヒアリングした わたしの主張は、

  • 観光客だけで算定してるけど、業者の影響の方が大きい
  • 金額少ないですよね?

ということ。

  • 全来島者数がどれくらい減ったか調べて、金額を算出しては?
  • 民宿ごとが難しければ、島ごとの来島者数で金額を算出しては?

という提案もしました。

 

これに対して行政の答弁は、発言のたびに変わっていきました。

  • 充分だと考えているので、金額を上げる予定はない
  • もう1度聞き取りを行うので、金額を見直す根拠があれば検討したい
  • 確定申告も参考に、村民全体に説明できる根拠をもとに進めたい

 

前向きに検討してくれる方向に変わり、一般質問はここで終了。

 

令和2年度の民宿被害額は月20万?

船舶事業の決算報告で、来島者数についてのデータがありました。

令和2年度の来島者数を見てみると、前年度から5700人以上減少していました。

この人数から民宿1件あたりの売上の減少を算出してみると、月額20万円以上

全員が宿に泊まっているわけではないでしょうが、1泊計算でこの額です。

被害が少ない民宿もあるので、その分売上に響いた民宿があるということです。

明らかに協力金足りてないですよね?

 

これに対して行政の答弁は、

 

  • 全体的な減少は把握しているが、観光客分だけで算出している

 

月数十万損失しているのを把握していて、17,000円で充分っていう計算がわからない。

 

ただ、議会日程中に民宿への調査票を送り、結果をもとに対応すると素早く動いてくれました。

「調査しました」で終わらず、適切な対応を期待します。

 

 

三島村の5ヵ年計画に…

過疎地域に有利な制度があるのですが、それを使うためには5ヵ年計画が必要です。

今回の議案で出されたこの5ヵ年計画の中に、「硫黄島への民宿建設計画(公設民営)」が。

ここで、疑問をぶつけました。

 

  • コロナで民宿が大変な時に民宿建設計画はおかしくない?
  • 状況が良くなっても、受けた被害を回復するには時間がかかる

 

行政の答弁は

 

  • 2〜3年前に民宿の方々と話して一定の理解を得ている
  • 計画は立てたが、実施するかどうかは住民の意見を聞いてから

 

とのこと。

いやいや…、コロナ前に話したこと持ち出されても…。

そもそもこの計画、「地域住民と合意形成を図って案を作る」こととされてるんです。

「計画作ってから意見聞く」という時点でおかしいんです。

 

ただ、国→県→村 の流れの中で、そもそも住民と話し合う時間がなかったという話もあります。

国や県にもその辺りはしっかりして欲しいものです。

 

 

補正予算で民宿建設予定の建物の検査費用が

さらにその後の議案で、民宿建設予定の建物の検査手数料が計上されていました。

 

  • 「住民の意見を聞いて着手するかどうか決める」と言っていたが、実際に進めている

 

と指摘しましたが、

 

  • 最低限の検査で、撤去の可能性を含めて耐久性などを把握する必要がある

 

とのこと。

話す内容を聞いて、わたしとしては、

 

  • 「とりあえず計画立てたけど、ちゃんと住民の意見を聞いて進める」と言いつつ、議会承認という既成事実を作って進めるんじゃ?

 

という印象。

でも、担当課長の答弁は

 

  • 住民の声を聞いてから作るかどうかも決める

 

という主張(多少のブレはありますが)でした。

…だったんですが、村長からは違う答弁が。

 

  • 観光振興は必要
  • 宿泊施設が足りてない(←具体的なデータなし・コロナ前の情報・その後導入されたキャンピングカーの考慮なし)
  • 住民説明をしながら進めていく必要がある(←進めていくこと前提)

 

やっぱり作ることは決めてる様子。

行政の答弁は一貫性がないし、誠実さもないと感じます。

 

新しい雇用を作ろう、新しい人を迎え入れて人口を増やそう、というのはわかります。

でも、今民宿営んでいる人が立ち行かなくなったら、人口減りますよ。

中には数十年島を支えてきてくれた人もいるのに。

今頑張ってる数件の民宿を軽視して、新しい1軒を無理矢理作ろうとすることに、なんの意味があるんでしょう?

 

今の村政は目先の結果を重視して、大事な本質をおろそかにしている気がします。

何度も訴えてるんですが、なかなか響かないですね…。

 

この選挙で少しでも前に進むことを期待します。

そして、それを選ぶのはわたしたち村民です。

しっかり選びましょう!

 

GO !MISHIMA!!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。