波や風から漁船を避難!離島の船事情。

DSC_0051

こんにちは、晋作です。

大型の台風23号が珍しい進路で北海道のほうに向かっていますね。

普段台風がこない地域だと被害も出やすいので、無事に通り過ぎて欲しいです。

 

その影響か、こちらのほうも波が高くなるようです。

 

竹島には漁船が何艘かあり、いつもは波がきにくい「船溜まり」に停泊しています。

 

ただ、風の向きや波の高さによっては船溜まりに停めていても、波で船が破損してしまうことが…。

また、長期で不在の場合にはいつ時化(しけ)るかわからないので、海に浮かべておくのは危険です!

 

そんなとき、どうするか。

 

 

そんなときは、船を陸に上げます。

 

今回はその様子を紹介します!

 

 

 

 

 

船を陸へ!

DSC_0009

みなさん漁船を乗せる台車をそれぞれ持っています。

台車だけで、1ヶ月生活できるくらいのお値段…。

 

竹島港には船を上げ下げするための、「斜路」(陸から海への斜めの道) があります。

以前水中写真を撮ったところです。

 

まずは、台車をワイヤーで繋いで、斜路から海の中へ。

 

ワイヤーを引っ張るのはこの機械。

DSC_0001

今年設置された「ウインチ」で、台車を引っ張ったり、海にゆっくり下ろしたりします。

それまでは大きな車を使ったりして大変でした!

 

ウインチからでたワイヤーは滑車を通します。

DSC_0006

滑車の数は船の大きさによって1つだったり2つだったり。

 

台車が海の中に浸かったら、船を運転してちょうどいい位置にもってきます。

DSC_0050

陸に上げたもう1艘の船です。

 

やったことないですけど、この台車のちょうどいい位置に船をもってくるのが難しそう。

船が斜めになっていたり、しっかり台車に乗っていなかったりすると、最悪台車から落ちてしまうことも。

 

船が台車に乗れば、後はウインチで引っ張るだけ!

DSC_0032

これは昨日潜りに連れて行ってくれた竹井さんの船。

DSC_0053

こっちは日高太さんの船です。

 

下から船を見ることってあんまりないですけど、なかなか迫力がありますね。

DSC_0038

 

DSC_0061

ところで、船の数え方知ってますか?

隻? 艘?

 

この記事書くときに分からなくて調べたんですけど、

 

隻・艘・艇・艦、

 

珍しい数え方だと、

 

杯・葉・本…

 

など、たくさんあるそうです。

 

大型だと「隻」、

中型・小型が「艘」、

ボート・ヨットなどが「艇」、

軍艦・巡洋艦などが「艦」。

 

ですけど、厳密な区分はなく、小型でも「隻」といったりするらしいです。

 

 

近々また鹿児島市内へ行くので、早く海が凪になりますように!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。