ハマボウフウかボタンボウフウか?

By 2016年5月9日離島ブログ

13170661_966437746786116_1023767016_o黒島、片泊に着任された先生が早速ブログに寄稿してくださいました!

幸一先生、ありがとうございます!これからの記事がとっても楽しみです!

 

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こんにちは。幸一です。

この春に黒島に来た黒島1年生です。黒島のことを何も知らない私が記事を書かせていただいていいのかな~とも思いますが,外から来たからこそわかる黒島の魅力をいっぱい見つけ発信していきたいと思います。私は黒島に来てまだ1ヶ月ですがすでに黒島LOVEになってしまいました!

特別な自然と温かい人々がこの島の魅力です。黒島には大里地区と片泊地区という2つの集落があります。私は片泊地区に住んでいるのですが,片泊地区は限界集落で現在人口が60人しかいません。私としてはなんとかこの地区を盛り立てていきたいと思っています。

黒島に来て2日目位に片泊港に連れて行ってもらいました。その中で海の近くに生えている植物はハマボウフウと言って食べられるんだよと教えていただきました。好奇心旺盛な私は家に帰るとすぐに海に行ってハマボウフウの新芽を摘みました。

13170691_966437773452780_1133743605_o ハマボウフウの新芽を摘むとなんともさわやかな香りがします。

13170661_966437746786116_1023767016_oこれはひょっとしてすごくおいしいのではないかと思い,さっそくてんぷらにして食べるとなんとも鮮烈な味!ハマボウフウの天ぷらについては簡単には語りつくせないのでまた記事を書きますね。

こんなにおいしいのだからこのハマボウフウを特産品にできないかな~と考えていろいろ調べているとあれっと思いました。

13149815_966437670119457_1160765107_n(画像提供:ゆんフリー写真素材集)

 

 

インターネットでハマボウフウを調べて画像をみるとなんか違います。いやいや明らかに葉っぱの形が違うでしょ。そこでさらに調べてみるとボタンボウフウという植物が見つかりました。

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(画像提供:ACPHOTO)

これこそ,黒島の浜辺に生えている植物です。しかも,このボタンボウフウこそがかの有名な長命草だったのです。がーん。しかし,長命草とはなんぞな?という方もいらっしゃるでしょうから早速,私がネットで調べた知識を披露いたしましょう。

長命草はポリフェノールがゴーヤの8倍,ビタミンAがかぼちゃの1.6倍,カルシウムが牛乳の4倍,鉄分がプルーンの6倍,食物繊維がキャベツの5倍,その他にもビタミンB2,B6,ベータカロテンをバランスよく含むスーパーフードだそうです。ポリフェノールを多く含みますから,体から活性酸素を除去する効果が期待されます。最近,活性酸素は老化や病気の大きな要因としてクローズアップされてますね。また美肌効果,排尿障害の改善,血流の改善といった効果もあるようです。

黒島に来てそうそう大変なお宝をみつけてしまいました。どうしよう・・・・。とりあえず,畑を作って増やしてみようと思います。黒島の特産品になればいいのになあ。もし,生産したら買い取ってくださるという危篤な業者様がいらっしゃいましたら,連絡ください!

大岩根尚

About 大岩根尚

宮崎生まれ。大学時代から地質学・海洋地質学を専攻し、2010年に東京大学にて環境学の博士号を取得。卒業後は国立極地研究所に就職し、南極観測隊として南極の調査に参加。2013年10月より三島村の地球科学研究専門職員に転身し、村のジオパーク認定に尽力した。2017年4月より三島村の硫黄島に移住し会社を設立。教育、人材育成にもフィールドを広げ活動中。