こんにちは、晋作です。
10月31日に告示された三島村長選挙。
告示にあたって書いた記事がこちら。
三島村長選挙が始まりました。離島の選挙。
この記事がきっかけで三島村ホームページからのリンクが解除されることに。
その前からジオパークのサイトとしては内容が違うかな~という思いもありました。
なので、サイト名を「GO!MISHIMA」として続けていきたいと思います。
それでは…。
11月2日、3人の立候補者が竹島で演説を行いました!
パッと想像するような街頭演説、ではありません。
時間を決めて施設の中で行われました!
村長選の演説、初めて参加。
わたしなりの感想をまとめてみました!
安永 博(無所属・新人)
黒島在住の安永博さん。
竹島では畜産関係者以外は初めて知った人が多かったみたい。
政策は以下の6つ。
- 定住者の促進
- 観光の促進
- 特産品の生産促進
- 牛小屋の完備
- 保育園の無償化を目指す
- 津波対策
印象としては、話の内容が黒島の畜産のことに重点がおかれていました。
竹島で黒島の話をメインでされても…。
三島村全体の長になる演説としては説得力不足を感じました。
それ以外では、
- 1つの島に2つの港をつくり、いつでも接岸できるようにする
- 高速船で行き来できるようにする
少し現実味がないかな…。
他の2名と違い、新人で行政への関りが少ないことはハンデかもしれません。
安永さんは、島からの訴えが届かない現状に対して「自分で何とかしよう」と出馬されたそう。
「あーしたらいい」「こーしたらいい」と言うのは簡単。
でも、実際行動に移せる人はほとんどいません。
それに、この少ない人口で出馬することは勇気がいります。
すごい。
その姿勢、見習わせていただきたいです。
大山 辰夫(無所属・現職)
次は現職の大山辰夫さん。
ハチマキにタスキと気合十分。
公約は
- 海・山の資源を活かした特産品づくり
- 村民の利用しやすい新船建造を行い、1日1便体制を目指す
- 基幹産業の畜産の振興
- 高齢者が老後を安心して生活できるような三島ならではの福祉・医療の充実
- 教育環境の整備及び子育て支援の充実
- 防災・減災体制の強化
- ジオパークを活かした観光地づくり
現職ということもあり、任期中の成果や国の制度を活用した今後のビジョンを具体的に表明されてました。
成果の一つは定期船が週3便から4便へ増便されたこと。
ただ、もともと進めていた枕崎航路がなくなったことには一言も触れなかったですね。
いいことだけでなくて、失敗したことについても話してくれた方が信頼できます。
誰でも失敗はあるので。
その上で住民の生活利便性がよくなったことを伝えてくれたら、聞いてる方もすっきり。
方向性としては、三島村は自主財源でやっていくことは無理なので、国や県に実情を訴えて予算をゲットしていく。
先日の記事で書いたように、三島村の財政力は日本でワースト1。
大山さんの言う通り、補助なしではやっていけません。
大山さんの力強く、上手な話術は交渉するときに重要なスキルでしょう。
その説得力のある話し方で、最後は父との思い出と自分の想いを語られていました。
「人の嫌がる仕事を率先してやれ」
「私利私欲のために動くな」
素晴らしい教えですが、疑問符のつく出来事も。
先日発売された三島村2番目の焼酎「メンドン」。
新聞に取り上げられた時の問い合わせ先が大山さんの「大山商店(硫黄島)」。
そうなると、計画してる焼酎工場も何のためにつくるのだろう?という気も。
現職なのでツッコミどころが一番多いです。
ただ、2期務めた経験は大きいですね。
日髙 郷士(無所属・元職)
最後に演説されたのが元職の日髙郷士さん。
政策は以下の7つ。
- 開かれた村政のために年に1回は村内で議会を開きます。
- 交通・産業・生活の三位一体の改革を行います。
- テーマ性を明確にしたジオパークの充実を図ります。
- 法令・道徳・正義を重んじる節度ある地域を作ります。
- 農業基盤整備を行い、小さな特産品の生産を行います。
- 自由努力により収入の得られる産業を育てます。
- ビジョンに基づき必要な人材を育てます。
日髙さんは大山さんと対照的に、話術の方がちょっと…。
話の要点がわかりにくかったです。
息子さんがうまくフォローされていました。
話術は置いておいて、他2名より抜きんでているのが実績。
今三島村にある産業の「畜産」「椿」「筍」を開拓してきた人。
畜産では法人化し、雇用も生んでいました。
まさにわたしが今やりたいことを、もっと厳しい条件の中成し遂げてきた人です。
三島村をジオパークにしよう、と発案したのも日髙さん。
当選後やりたいことは新しい産業の創出や、人材育成。
でもやっぱり伝えるべきことを伝える能力は必要。
今回の息子さんのようなフォローしてくれる人がいてくれたらいいですね。
三島村の課題はわりと明確なので、3名とも掲げる項目は非常に似ています。
交通・産業・観光など。
ただ、内容は三者三様。
特に、大山さんと日髙さんはここでも対照的と感じました。
補助なしではやっていけない三島村のために、県や国を説得して村を豊かにする、という大山さん。
自分たちの力で収入を得られる基盤を作りたい、という日髙さん。
もちろんどちらも必要で、3名とも並行してすすめるつもりだと思います。
でも、どちらに重きを置くかは重要。
わたしは行政に依存するのは怖いので、自立が必要だと思います。
条件は厳しいですが。
演説で感じた違和感。
これは立候補者ではなくて、参加者の方。
教員が校長以外誰もきてなかったんです。
もちろん、教員以外の地区民で来てない人もいます。
個人の自由ですから。
でもいくらなんでも個人の意思で偶然こうなったとは考えられない。
現在竹島にいる教員の皆さんは長い方で3年目。
おそらく、現職以外の2名はほとんど知らないはず。
その中でどうやって選ぶんでしょうか?
期間限定で住んでるとはいえ、人口の少ない三島村で教員とその家族が占める割合は大きい。
教員の票が結果を大きく左右します。
なので、どの人が村長に相応しいのかちゃんと聞いて考えて欲しかったです。
直接立候補者の想いを聞く唯一の場所だったんですから。
そんなこんなで竹島・黒島の投票は明日、11月4日。
正直、三島村内は派閥みたいなのもあります。
でも、こんだけ少ない人口なんですから、そんなのなくなればいいのに。
どの候補者が受かっても、村民全員を家族と思って村を一つにしてほしいです。
こんな記事書いたらどの候補者が受かっても、村から追い出されそう(笑)
いや、「貴重な意見ありがとう!」と言ってくれる器の大きい人が受かってください!!
GO!MISHIMA!!