こんにちは、晋作です。

寒い日が続きますね。

冬は海が荒れることが多くて、船の欠航も増えます。

今年は竹島で計画していた3回のツアーが、全て悪天候で中止…。
残念ですが、自然と共にある島の暮らしではしょうがないことです。

自然に近いと、季節の移り変わりによって暮らしの中心が変わります。

竹島では、春は筍取り夏は海秋は…なんだろ?
冬である今は、竹林整備をしてます。

自然と共に生きる感覚が強く感じられるのは、島のいいとこですよね。

と言いながら、コタツでぬくぬくと記事を書いてます。

竹島の、山の仕事。

竹島では12月から3月にかけて1haの竹林を整備
6〜7人で晴れた日の午前中に作業してます。

昔は牧場の整備も含めて10ha整備してたこともあるんですって!
人数は10人ちょっとで。

70歳超えた今でもバリバリ働く人たちの現役の頃だからな〜。
昔の人の生きる力、すごい。

竹林は整備しても整備しても、翌年には強風で荒れます。
こんな感じに。

これをナタを使って整備していきます。

ただ、整備できるのは全体の数分の1。

整備前の状態の竹林も、筍があれば採りに行きます。
竹をかいくぐったり、踏み破ったりしながら。

竹林整備の課題

整備で撤去した枯れた竹。

これがなかなか厄介。

置いた場所は筍が生えづらくなり、歩きにくい。

枯れた竹が増えてきているので、新しいやり方を考えねば。

山の神様。

年明け最初に山の仕事をするときは、安全祈願のためお酒で奉ります。

ちょっとだけ飲んで

ナタにかけたり、山にまいたり。

誰も怪我しませんように。

山神祭(やまんかんまつり)

竹島では、年に3回「山神祭」という日があります。

  • 1月16日
  • 5月16日
  • 9月16日

「山の仕事をしない」日です。

この日に仕事をして、続けて怪我をしてしまった業者さんもいるとか、いないとか…。

他の地域でも

旧暦1月16日に行われる山の恵みに感謝を申し上げる山神社の祭事。

霧島神宮

山岳信仰の有る屋久島では、毎年旧暦の正月、五月、九月の16日は「山ん神の日」として普段山で仕事をする人達はこの日は山に登らず、里で安全祈願したり山に感謝したりする日です。

屋久島観光協会

林業界には「山の神」を祀るという風習があります。日本全国で日程や祀り方は異なりますが、北海道では12月12日が山の神の日と決められています。

王子フォレストリー株式会社

12月12日は、山の神様の日。山の神とは、山を守り、山を支配する神のことです。

この日は、山の神の誕生日とされ、山の神が山の木の数を数えると言われており、山へ入ってはいけない日です。
この日に山へ入ると山の神に木と間違われて数えられ、山から帰って来られなくなるという言い伝えがあります。
一説では、山の神が人を木に変えたり、木の下敷きにするそうです。

遠野地方森林組合(岩手県)

というふうに、多少の違いはあるものの、全国にある風習です。

こんな小さな島まで共通している風習、いつどんな風に広まったんでしょうね。

この風習に限らず「感謝すること」って大事ですよね。

自分1人で生きていると勘違いせず、周りの人、生き物、自然。
いろんなもののおかげで生きていることを自覚し、感謝すること。
それが、結局自分のためにもなる。

山で生きる人たちの感謝が形になった風習、山神祭。
山神祭をきっかけに、改めて感謝の気持ちを持ちたいと思います。

GO !MISHIMA!

Author しんさく

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。 2019年~2023年 三島村議会議員 2024年 「竹のいえ」の新事業としてお店の隣に宿をオープン。

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