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こんにちは、晋作です。

竹島では今、新しい住宅を建築中です。

そして、今日(1月14日)はそこの上棟式(棟上げ)。

職人さんから面白いお話も聞けました!

 

みんな楽しみでウズウズ。

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大人も子供も上棟式を楽しみに集まってきます。

ところで、皆さん上棟式(棟上げ)ってご存知ですか?

上棟式とは、建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式。

どんなことするかというと、屋根の上からお餅やお菓子、お金を投げて、みんなで拾うんです。

島ではそんな感じですが、他の地域ではまた違うんでしょうね。

みんながまだかなー、と待っていると、なにやら屋根の上で始まりました。

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どうやらお清めをしているようです。

その後、礼。

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ここまで無事にできた感謝と、工事が無事に終わるよう祈願しているのですね。

そして、いよいよ始まります!

 

さー拾うぞーー!

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屋根の上から大量のお餅、お菓子、お金!

厄年の時に、土手からまいたことがありますが、これ気持ちいいです。

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みんな夢中で拾います!
拾うのも楽しいんです。

たまに小銭が頭に当たって痛いですけど…。

みんなでわいわい楽しめるのっていいですね!

 

上棟式にまつわる面白い話がたくさん!

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投げ終わった後は建築中の家の中で職人さんたちと談笑。

せっかくなんでいろいろ教えてもらいました。

家の角に、「矢」があります。

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風車かと思ってました。
矢です。

そしてその正反対には…

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何だと思います?

 

的です。

矢が男性、的が女性でその家の繁栄を願ってつけるんだそうです。
そして、その家の親戚がいる方向に向けてはいけないとか。

また、弓矢には魔除けの意味もあり、鬼門に向けて立てる、という情報もありました。

地域によっていろいろあるんですね。

ちなみに的についている5本の旗について調べたんですが、長いので興味ない人は飛ばしてください。

古代中国の五行説によると、この世は「木・火・土・金・水」の5つでできていて、旗の5色はこの5要素を色で表したもの。

木→青
火→赤
土→黄
金→白
水→黒

そして、それぞれが方位を表しており、

木→青→東
火→赤→南
土→黄→中央
金→白→西
水→黒→北

で、さらにそれぞれの方角には守り神がいて、

木→青→東→青龍
火→赤→南→朱雀(朱は赤)
金→白→西→白虎
水→黒→北→玄武(玄は黒)
※「素人」(しろうと)ってもともとは「白人」らしく、その反対を「玄人」(くろうと)って言いますね。

つまり、四方の守り神様に敬意をあらわし、工事の安全と皆々様方に御加護がありますように、という意味みたいです。

ちなみに、季節にも色があるんです。
これは高校の先生(だったかな?)に教えてもらったんですが、色+季節でそれぞれ単語があります。


これはみんな聞いたことあると思います。
何色でしょうか?

春は青、「青春」ですね。

他のはあんまり聞かないですが、

朱夏(しゅか)
白秋(はくしゅう)
玄冬(げんとう)

いまいち全部季節と合ってない気がしますが…。

最後に、この単語はそれぞれに対応する年齢があり、

青春→16歳~30代前半
朱夏→30代前半~50代前半
白秋→50代前半~60代前半
玄冬→60代前半以降

青春時代は思ったより長い。
私もまだ、ギリ青春時代です。

かなり話がそれましたが、棟上げの「棟」は頂上の横に突き通った木らしいです。

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それができたら、「上棟式」をするので、本当は野路板(屋根に張ってる板)もない状態でするらしいです。
棟が出来た(上がった)式ということですね。

そして、木が祭ってある場所の辺りには、棟梁がメッセージを書く慣わしがあったそうで、なかには

「ここの施主は、焼酎をくれなかった。」

とか愚痴が書いてあったこともあったそうです!
ずっと残るのにそんなこと書かなくても…(笑

なかなかに奥が深い上棟式でした!

離島ブロガー晋作

About 離島ブロガー晋作

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。