活火山、硫黄岳。 5300年ほど前から活動を開始した硫黄岳は、粘り気の高い溶岩を噴出したために山腹の傾斜が急で、雄々しく海からそそり立っています。その山頂や山腹からは現在も活発に噴気があがり続けています。この噴気に含まれる有毒ガスのため山頂付近には植生がなく、岩肌がむき出しに。山肌は風雨によって深い谷が削られ、さらに雄々しさを増しています。 しかし雄々しい山容の反面、硫黄岳は恵みの山でもあります。1000年ほど昔から、硫黄や珪石といった鉱物の鉱山として栄えてきました。また、日本で10本の指に入ると言われる絶景露天風呂もこの山の恵みです。
※登山には特別な許可が必要です。許可を得ずに登ることは絶対におやめください。