ジオパーク

日本地球惑星科学連合の学会JPGUでプレゼンテーションを行いました。

By 2014年5月10日5月 12th, 2024No Comments

4/27-5/2で日本地球惑星科学連合の学会JPGUに参加。
今回はジオパークセッションでの発表(島の宣伝)と火山の勉強が一番の目的。
それから、関係の皆さんへのご挨拶&現状のご説明。情報収集。ネタ探し。

収穫多かった!!

特筆したいのは、なんとなくタイトルにひかれて入った Future Earth のセッション。
持続可能、という単語が踊りまくってるのは、このままでは持続可能じゃないから。
「地球規模の環境問題って20年以上も前から指摘されてたのに、結局悪くなってるよね。
各国政府や研究者だけでなく一般市民もきちんと巻き込んで行動してかな、マジでヤバいで。」
僕が聞いてる間は、「そんじゃどーすんねん」って具体的なとこは議論されてなかったけど、スーパーのおばちゃんとかゲートボールやってる普通のじーさんとか漁師のおっさんとか、いわゆる「大多数を占める普通の人」をいかに巻き込んで大きな動きにするか、できるか、ってのがこの先の人類の運命を握ってるってのがよーく分かった。

聞きながらすごく面白いな、と思ったのは、これって僕が普段自分のいる村について考えてることと全く同じだから。今のままの状態で変化を起こさずに10年経ったら、村人全員が10才老けてコミュニティが成り立たなくなる。その解決のために、部外者である僕が村に入っていくら騒ぎ立てて若者を集めたところで、本質的な解決にはならない。僕がいなくなったらもとに戻ってしまうから。だから僕のここでのゴールは、住民が自分たちで何とかすることを面白がるようになること、に設定してる。そのための材料を持ってきて、火を点けておこしてまわるのが今の僕の仕事。

グローバルな72億人の地球の環境問題も、スーパーローカルな350人の村の地域課題も、結局は大多数を占める一般市民の動向に委ねられてる。視点の大小は違えど、問題解決の方向性は一緒。ってことは、ここでの問題解決は世界の環境問題の解決に役立つのかもしれないなあ、なんてでかいことを考えてみたり。

村のジオパーク計画の発表は好評だった。
うちの島々は、見た目に面白いだけでなく研究対象として現在も多くの研究者が訪れている。その方々にコンタクトをとり、現地調査のお手伝いをする代わりに成果を教えてもらう。それを僕がツアーの中で一般の皆さんにお話しして楽しんでもらう。また、そういうアカデミックな小ネタをアウトドア遊びに組み込む。僕の人脈を活かしていろんな人に遊びにきてもらう。仕事しに来てもらう。

プレゼンの構成をシンプルに明示して、発表自体も早めに終わったらたくさん反応をいただけた。
うちの村で始まってることを面白がってもらえている実感があって、これはかなり嬉しかった!
村の人たちに見ててほしかったなー!

大岩根尚

Author 大岩根尚

宮崎生まれ。大学時代から地質学・海洋地質学を専攻し、2010年に東京大学にて環境学の博士号を取得。卒業後は国立極地研究所に就職し、南極観測隊として南極の調査に参加。2013年10月より三島村の地球科学研究専門職員に転身し、村のジオパーク認定に尽力した。2017年4月より三島村の硫黄島に移住し会社を設立。教育、人材育成にもフィールドを広げ活動中。

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