こんにちは、晋作です。

竹島ではちょっと前から、ネズミが増えております…!

うちも築40年以上の古い家なので、毎晩屋根裏を走る音が…。

牛舎では、ネズミ捕りシートで15匹捕獲したという話も!

実はこのネズミの増殖、ちょっとワケあり…?

100年周期でやってくる、ネズミたち!

村の歴史を記した「三島村誌」をみると、ネズミ大量発生の記録があります。

1812年 竹島にねずみはびこり住民餓える

1817年 海を渡ったねずみが黒島を荒らし、住民餓える

1916年 竹島にねずみはびこる

1936年 黒島にねずみはびこり住民餓える

三島村誌

黒島については同誌に以下の年にネズミが大発生したという記述もあります。

  • 1817年
  • 1830年
  • 1917〜1919年

また、1956年にネズミ対策としてイタチを40匹島内に放しています。

竹島にネズミが大量発生したのは、1812年、それから104年後1916年

そして、大発生とまでは言えませんが、今年2022年

前回から106年後です。

実はこのネズミの大発生には、「竹」が関わっているんです。

竹島中に咲いた、竹の花。

竹の花が咲く時期には周期があり、その竹林全体で一斉に咲き、そして一斉に枯れると言われています。

その周期は、数十年から100年以上

竹島では毎年、少量の竹の花がポツポツと咲いています。

それが2021年の暮れから年明けにかけて、いつもより大量に咲きました。

といっても、竹林全体ではなく、全体からすると少ない割合。
(上空から見たわけじゃないので、大体の感覚ですが)

それでも、島の年長者さんたちも「見たことない」というほどの花でした。

竹はイネ科なので、花といっても鮮やかなものではないです。

そして、お米と同じような実がなります。

島のおじいちゃんは昔食べたことがあるそうです。

ちなみに、実がなってるかと思って中身を見てみたら、中には白い細長いものが。

「お、実か?」

と思ったら、虫の幼虫でした。

もう2度と見ない。

さて問題は、この「実」

竹の実は栄養がたっぷり

竹島に限らず、竹の花が咲き、実がなると、ネズミやイノシシなどが繁殖してしまうらしいのです。

なので、竹の花は「不吉なもの」と言われる事もあるそうです。

住民が餓えるくらいのネズミなんて、恐怖しかない…。

ネズミの増殖に竹の花が関係していたとすると、竹島の竹の花が咲く周期は、およそ105年

見ることができたのは、幸運なような、ネズミが増えるのを考えると、不幸なような…?

ただ、繰り返されてきた歴史を体験できていると思うと、感慨深いですね。

歴史を知らなければ、ただただ嫌な気持ちになるネズミ増殖。

知ることで、楽しさを感じられました。

今後も島の歴史を調べることを、続けていこうと思います!

GO !MISHIMA!!

Author しんさく

2014年4月、三島村竹島にUターン。 翌年、「NPO法人みしまですよ」を設立し、特産品「大名筍」の生産・商品開発・販売をはじめ、島の学校と協働する「ハマギプロジェクト」や、島暮らしを体験し住民と交流しながら人手不足を補う「村おこしボランティア」の受け入れ、情報発信などに取り組む。 2018年には食料・日用雑貨品を扱う、島に20年ぶりの商店「竹のいえ」をオープン。 2019〜2023年に三島村議会議員を務め、2024年には商店に併設する宿泊施設を開業。

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