ジオサイト看板つくりました〜。その1

By 2018年9月13日離島ブログ

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大変ご無沙汰しております、硫黄島の尚です。
早いもので、硫黄島に移住してもう1年と3ヶ月がすぎました。

書きたいことたっくさんあるのですが、気が向いたときにちょっとずつ書くことにしました。
今回は、昨年度のお仕事としてやらせてもらった、「ジオサイト看板」の話をさせてください。

ジオサイトを知らない読者の方もたくさんいると思うので簡単に説明すると、ジオサイトというのはジオパークの「みどころ」となる場所です。ジオサイトは景色がいい場所のことが多いけど、一般の方からみたら「ただの崖」にしか見えないような場所のこともあります。その筋の知識を持ってそこに立つと、地層とか地形に記録されてる土地の成り立ちを読み取れる、ような場所だったりします。

で、その筋の知識がない方でもその景色の面白さ、奥深さを感じられるようにサポートするのが「ジオサイト看板」です。各ジオパークそれぞれあるかもしれませんが、僕たちはそんな感じで看板を作ってます。

「ジオパーク認定されたはええが、看板でもつくれや~」
的なことを地元の方からもずっと言われてたということもあり、作りました。

今回作った看板シリーズ、たぶんジオパーク業界初じゃなかろーか?という試みをやってみていたり、作るプロセスが結構面白かったので、それを関係者の方々にお知らせしたいという意図をもってこのブログを書いています。

ひとつ、今回の看板が面白いのは「業者率の低さ」です。
地質学的な内容は地質系の知識を持っている僕が考え、デザインは地域おこし協力隊できてくれたデザイナーの棚次さんが作り、盤面の設置は地域住民で穴掘ってセメント埋め込んで固定、というふうにやりました。盤面の印刷だけを鹿児島市内の印刷やさんにお願いしました。

そうそう、盤面の更新とか台風対策で看板を外すとかもやりやすいような作りにしてあります。

ちなみにデザイナーの棚次さんとは硫黄島の僕の家のお隣さんで、僕が囲炉裏でいわし明太を焼いて食べて「うんめ~!!」と叫んでいるのを聞かれるような距離感です。ちなみにいわし明太とは、いわしを辛子明太に漬け込み、腹の中に明太を詰めたものです。いわし明太はおかずの中で最強の存在なのですが、福岡人もあまり知らなかったりするので要チェックです。いわしにしてみれば、その卵俺の子じゃね~よ…勝手に腹にいれるなよ…って感じで、実に不本意だと思いますが、、あまりに美味なので勘弁してください。

いわし明太の美味しい食べ方としては、僕は囲炉裏または炭火で焼くのが状況的美味も手伝って最高だと思っていますが、時間がない時はアルミホイルを敷いてトースターで焼いたりします。火加減の調節もたいしてしなくていいのでお手軽です。ただ、焼いたあとはトースターが魚臭くなるので、翌朝パンを焼くときには多少の我慢が必要です。

そういうわけで、いわし明太をご購入されたくなったかたは、こちらからお買い上げください。とくに好きなメーカーとかはありません。そこまでこだわってません。どこのやつを買ってもだいたい超美味です。

看板の話を書こうと思ったのですが、いわし明太の話で興奮しすぎて時間切れになってしまったので、写真1枚だけ載せておきます。えい。

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乞うご期待!

 

GO! KANBAN!!

大岩根尚

About 大岩根尚

宮崎生まれ。大学時代から地質学・海洋地質学を専攻し、2010年に東京大学にて環境学の博士号を取得。卒業後は国立極地研究所に就職し、南極観測隊として南極の調査に参加。2013年10月より三島村の地球科学研究専門職員に転身し、村のジオパーク認定に尽力した。2017年4月より三島村の硫黄島に移住し会社を設立。教育、人材育成にもフィールドを広げ活動中。