三島村のこの雨がいいんだよなー。

By 2014年4月15日離島ブログ

2014/4/12-14

今回硫黄島にお越しくださったのは、斎藤潤一さんと長友まさ美さん。

斎藤さんは地域おこしNPOまちづくりGIFTの代表で、今は飫肥杉に関わるコミュニティ全体の活性化に力を入れて活動をされている方。日本の魅力を海外に発信するjapanspottingというサイトの運営などなど、地域活性化のプロデューサーとして活躍されています。若いのにすげえわ。年上だけど。

もうお一方は長友まさ美さん。プロのコーチとして活動する一方で企業研修やラジオのパーソナリティ、イベントの審査員や司会など、一体何が本業なのかよくわからない方(笑)。僕も彼女のラジオに出演させてもらったり、南極に行ってきましたの講演会を主催してくれたりととてもお世話になってる方です。

今回、このお2人に来ていただいて、僕にとってとくに素晴らしい発見がありました。
実は滞在中まるまるかけて低気圧が通過する予報だったので、万が一の晴れもあり得そうにないし、超申し訳ないなー、どうやって楽しんでもらおうかなー、と悩んでいたのでした。

当日になってもやっぱり予報は変わりません。島に着いてからもテンション3割減。晴れてコンディション良い状態であちこち行ってこそ、地球との対話が楽しめる島だと僕は思っているので、この雨だったらドコ行っても楽しめないなー、と、気持ち的に折れかけていました。そこで斎藤さんの一言。「この雨がいいんだよなー」。それに乗ってくる長友さん。「せっかくの雨だからねー」。この二言にすごく救われました。雨だからこそ楽しめることも、確かにあるなーと。

雨に濡れた苔の色は実に鮮やか。木の幹を伝い落ちる雨は滑らかにかたちを変えながら輝き、新緑のやわらかい石蕗の葉の上に乗ったしずくはガラス玉のように光って揺れながら転がります。雨粒が落ちてきて葉に当たる音が、近くから遠くからサラウンドで聞こえてきます。ぱらぱら、しとしと、ざあざあ、いろんな音が混ざってるのに、何故かとても静か。ずるりと足を滑らせたところからは立ちのぼる土の薫り。

晴れている時にしか地球と対峙できないというのは違う。雨の日も含めて地球だよなー、地球は雨も降らすんだよなー、と、当たり前のことを気づかされました。んで、それをどちらも楽しめるかってのは自分のメンタリティひとつにかかってる。そのことに気づきさえすれば、自発的に雨を楽むことは可能だなあと。「雨でなくてはできないツアー」をやるのも面白いね、という素敵なアイデアをもらいました。

2人のおかげで新しい視点を得た雨の中の稲村岳登山。何でしょうね、始めてのずぶ濡れ登山でしたが、後味がとても良かった。

お二人とは車で、宿で、いろいろと話ししてもらい、ここでの新しい商品や僕の地域おこしの進め方についてすごく沢山のアイデアをいただきました。これからのコラボが楽しみです。

大岩根尚

About 大岩根尚

宮崎生まれ。大学時代から地質学・海洋地質学を専攻し、2010年に東京大学にて環境学の博士号を取得。卒業後は国立極地研究所に就職し、南極観測隊として南極の調査に参加。2013年10月より三島村の地球科学研究専門職員に転身し、村のジオパーク認定に尽力した。2017年4月より三島村の硫黄島に移住し会社を設立。教育、人材育成にもフィールドを広げ活動中。