ミライのエネルギーを、薩摩硫黄島から。地熱発電&水素自動車のおはなし

By 2015年8月4日離島ブログ

水素社会、水素自動車

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トヨタが水素自動車MIRAIを発表し、2020のオリンピックの時には水素自動車のバスが走ってる想定になってたりとか、けっこう本気で日本は水素社会を目指してる感じになってきてますね。経産省が水素エネルギーの普及に予算をつけ「第四次エネルギー基本計画」に基づいて省エネの徹底推進と水素社会の実現に向けて世の中が本格的に動き出しています。


とはいえまだまだ未完成の技術。水素社会に対して

懐疑的な記事も、肯定的な記事も、両方あります。倉本圭造さんのこの記事がわかりやすくて有難い。

水素自動車のよい点は、CO2の排出をしないこと。ただ、現時点での水素は、火力や原子力を含めた既存の発電システムによる電力を使用して圧縮されていたりするんです。クルマだけ見たらCO2排出無しでクリーンなんだけど、水素作るまでに結局環境負荷かけてるんだったら意味ないじゃん、て話。

薩摩硫黄島、熱い。

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そこで救世主として期待されてるのが、我らが薩摩硫黄島。

なんと硫黄島では、硫黄岳の地熱を使って地熱発電し、それをもとに水の電気分解をやって水素を作ろう、というプランがあるんです。昨年&一昨年、川崎重工が環境省の予算をとって大林組が熱ポテンシャルの調査に入りました。まあ熱がとれそーじゃん、ってことで今年も調査を継続しています。

地熱を使って発電して、その電力で水素を作り、その水素でクルマが動けば、CO2排出は99%削減できるということなのです。これは、スーパークリーン!しかも、硫黄島で動き始めているこの地熱発電&水素プラントの計画がうまくゆけば世界中の火山にこの仕組みが応用されることになり、世界のエネルギー事情、CO2排出削減に光明が…!

そんな明るい将来に向かってゆくための、世界で初めての実験場所がなんと我らが薩摩硫黄島、なのです。硫黄島、熱いです。今年度行う試験で、熱がきちんと取り出せるかどうか。そこが最初の難関になります。

大げさに言うと世界のエネルギー事情を変えることになるかもしれないこの計画。ぜひ成功してほしいと思います。

 

大岩根尚

About 大岩根尚

宮崎県出身。2010年に東京大学にて環境学の博士号を取得。 2011年11月から100日間、日本南極地域観測隊の一員として南極内陸部で研究するなど、 地球科学研究に取り組む。 現在は7300年前の鬼界カルデラ大噴火の爪痕が残る三島村の専門職員として、 日本ジオパーク認定に向け活動中。