民宿ほんだの女将、硫黄島港のお土産屋「歩(さるく)」の店主など、三島村内で色々な顔をもつ樋渡円さん。
「硫黄島が大好きです」と語る樋渡さんに、お話を伺いました。
三島村の3つの良いところ
1. 豊かな自然がいっぱい
海が見えないと落ち着かないんです。海の色が大好きで、赤、乳白色、青と常に変化していく様子が、生きているなという気分になるんです。
自分の中の原風景が常に広がっています。
住んでいて誇らしいところですね。
2. 何もないところが良い
硫黄島には、人混みも、看板も、信号もありません。
「なんでもある」は疲れちゃうんです。スーパーに言って、商品がギュウギュウだと、迫ってくる感じがしてしまうくらい。
何もないから物欲もなくなるし、なんとなく平等に生きていこうという意識があるかな。
出世欲や物欲にとらわれずに生活できるし、つながりが濃いので、誰でも何かあったときには必要とされますね。
3. 海の幸、山の幸が美味しい
極上のお刺身が食べられます。筍も美味しいです。
都会では食べられない、釣りたて、採れたてを食べられます。
堤防で高級魚が釣れるのはここくらいなんじゃと思います。
お気に入りの場所
船を見送るのが大好きです。
「来てくれた人に喜んでいただいて送り出せる」という気持ちになれるからです。
船が出て行くと、島の時間がゆっくりになるんですよ。
逆に、入の船(鹿児島市→三島村の便)がくるときは緊張します。
村も少しそわそわします。
船の入りと出が村のリズムになっているんです。
変わらずにこのままずっとあってほしい
硫黄島は変わらずにあってほしいなと思います。
人がいなくもならず、増えもせず、ずっと続いていくのが良いだろうなと思ってます。
移住する人も少し増えてきたので、20人くらいの子どもが常にいるとか、それくらいがこのままの景色を守って、幸せだと思います。
硫黄島の何もない良さが残していきたいですね。