こんにちは!茨城県出身の大学2年生です。
今回ECOFFの村おこしボランティアのさつま竹島コースに参加しました。
参加したきっかけは、以前ボランティアで徳之島に行き、そこで足を運んでこそ分かる島の良さや課題を見つけました。この経験をきっかけに島の実態について興味を持ち、私が今いる場所でも島に関してできることを考えたいなと思い島に来ました。島の中でも、人口が桁違いに少ない竹島の現状を知りたくて竹島を選びました。

竹島の第一印象は”人がいない”でした。港から滞在先まで車で送ってもらいましたが、港以外は人が全くおらず、この島は活気がないのかなと思いました。
しかし、思っていたこととは異なり、島の人はご高齢の方が多いですが、みんな明るく元気で素敵な人ばかりでした。 
ここで島の現状について挙げてみたいと思います。

離島の教育

竹島にある三島竹島学園には13人の子供がいますが、島育ちの子供は2人しかおらず、他の子供たちは島外からしおかぜ留学制度で島に来ました。竹島では人数が少ない分、生徒主体的な勉強ができ、指導が手厚いという素晴らしい教育が行われていました。
しかし、子供が少ないため大人数でしかできない遊びが難しく、合唱祭や文化祭ができないなどのデメリットもあります。

離島の生活

竹島は人口が少ないため、一人一人の役割が大きいそうです。竹島港でのフェリーの作業も若い男性の島民の方が行っています。消防も警察もおらず、道路の整備なども島民が行なっています。また、フェリーでしか島外への移動手段がないため、天候に左右されるのも生活の一部です。
しかし、大変な面だけではありません。人口が少ない分、人との繋がりが強いです。竹島は、みんなが協力し互いを思いやりながら暮らしているのがすごく伝わってきました。高齢の方がどうしたら危なくないかを考えていたり、学校の先生たちは休日も子供たちと遊んであげたりしていました。私たちもボランティアに参加していた期間に、当日に釣った魚を何度かおすそ分けをしていただきました。島の人たちが使える娯楽施設も代表者の方が島の人たちを思って作られ、そこでの交流もあります。この10日間で島の温かさと島の良さをすごく感じました。

島というと何かと不便だと思われがちですが、髪を切ることや服を買うことなどは鹿児島まで行かないとできないですが、商店もWi-Fi環境もあるため、10日間の滞在期間でそれ以外の不便さは感じませんでした。また、みんな顔見知りであり自然豊かで子育てしやすい環境だと思いました。

都会の喧騒に疲れて環境を変えたいなという方や、子どもとの時間をたくさん作りたい方の目や耳にとまる島になるように、私自身も情報発信をしていきたいと思います。

Author しんさく

三島村の竹島に2014年4月にUターンして、妻と息子と娘の4人暮らし。 2015年4月に「NPO法人みしまですよ」を設立。 村の特産品「大名筍」のブランディングをはじめ、観光・特産品開発販売・情報発信で村を盛り上げる活動をしている。 2018年4月、竹島に20年ぶりとなる商店「竹のいえ」をオープン。 2019年~2023年 三島村議会議員 2024年 「竹のいえ」の新事業としてお店の隣に宿をオープン。

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